箱根を走った東大生ランナー、近藤秀一。昨今注目の集まる彼ですが、一体どのような人生を歩んできたのでしょうか。
今回は、高校からの同級生である僕が近藤秀一を徹底的に暴きます!陸上以外の視点もふんだんに盛り込みました!
本人の確認を経ているため、全て正確な情報です!
近藤秀一 略歴
こんどう しゅういち
近藤 秀一
年 | 月 | 年齢 | |
1995 | 7 | 0 | 静岡県田方郡函南町生まれ |
2004 | 8 | 函南ランナーズクラブ入団、陸上を始める | |
2006 | 10 | テニスを始める(週一) | |
2008 | 3 | 12 | 函南町立函南小学校 卒業 |
テニスをやめる | |||
2011 | 3 | 15 | 函南町立函南中学校 卒業 |
2012 | 17 | 5000m記録会で全国レベルの好記録 | |
2014 | 3 | 18 | 静岡県立韮山高等学校理数科 卒業 |
2015 | 4 | 19 | 東京大学教養学部理科二類 入学 |
10 | 20 | 学生連合に選出(1回目)、補欠登録 | |
2016 | 10 | 21 | 学生連合に選出(2回目)エントリー圏内 |
11 | 10000m記録会で失速、エントリー圏外へ | ||
2017 | 2 | 東京マラソン準エリート優勝 | |
4 | 東京大学工学部化学生命工学科 進学 | ||
10 | 22 | 学生連合に選出(3回目)、キャプテンに就任 | |
2018 | 1 | インフルエンザに罹患、箱根駅伝出走叶わず | |
2 | 東京マラソン途中棄権 | ||
10 | 23 | 学生連合に選出(4回目) | |
2019 | 1 | 第95回箱根駅伝学生連合1区出走 | |
2019 | 3 | 東京大学工学部化学生命工学科 卒業見込 | |
4 | 東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻 入学見込 | ||
GMOアスリーツ 入社予定 |
(平成31年 1月19日現在)
小・中学校時代
小3の頃に、地元のクラブ函南ランナーズクラブに入団し、陸上を始めました。
また小5から2年間ほど、テニスもやっていたそうです。とは言え、陸上は毎日練習していたのに対し、テニスは週一でやるかやらないかくらいのお遊びだったとのこと。
また本人曰く、球技は全般的に苦手だそうです。
この記事を書くにあたって、小学生からの友達に近藤秀一の様子を聞いてみました!
時は平成、静岡県田方郡函南町立函南小学校に通う少年、近藤秀一は明朗快活、みなの人気者じゃった…
中学もこんな感じ
小学校時代からの友達Y
筆者は高校から知り合ったのですが、ずっとこんな感じですね!昔から変わっていないようです(笑)
函南小学校を卒業し、函南中学校に入学します。函南中学校は鹿島アントラーズのサッカー選手、内田篤人選手の母校でもあります。近藤秀一選手は内田選手を尊敬しているようです。
高校時代
その後は地元の(自称)進学校、韮山高校の理数科に進学。筆者は彼とここで出会いました。理数科という40人のクラスで、3年間同じメンバーでした。

修学旅行
理数科は修学旅行でアメリカ・ロサンゼルス、パサディナに行きます。その頃の写真を一部ご紹介します!









注:キャプションは全て筆者がつけたものです。
(修学旅行楽しかったなぁ……。)
クロスカントリー
韮山高校にはクロスカントリーといって、高校の周りの田んぼ道を走る競技があります。
近藤秀一選手は高1の時に当時の歴代記録を更新!高2でもさらに更新しています。
ちなみに卒業後は近藤秀一選手の弟がさらに更新しているとか……。
大学受験
高校最後に立ちはだかるのが大学受験。現役時に東京大学理科二類を受験しました(筆者も受験しました)。理科一類と迷っていたが、最低合格点を考えて理科二類にしたようです。
しかし結果は不合格(筆者も不合格)。1点足りずに不合格と書かれることが多いですが、違います!
1.0111点です!
(東大はセンター900点を110点に換算し、小数第4位まで出す)
しかもその年は理科一類の合格点の方が低い年で、合格点で理科二類を選んだ彼にとってはかなり悔しかったんじゃないでしょうか。採点基準が違うとはいえ、理科一類にしておけば合格していたかもしれないので……。
しかも!前に1点足りずに落ちる夢を見ていたみたいです……。
併願していた早稲田や慶応には受かっていましたが、東大に行きたいとの思いから浪人の道を選びました。

浪人時代
浪人したら塾や予備校に通うというのが一般的ですが、彼は自宅浪人(宅浪)の道を選びます(僕も宅浪しました)。
浪人中も陸上を続けたいとの思いが大きかったようです。
進捗状況の報告や、受ける模試の相談等、一年間2人で努力を重ねました。入試直前には、本番の日程に従って同じ問題使って時間合わせて解いたりもしましたね。
宅浪は孤独との戦いなのですが、彼がいたことで情報を共有するとともに、大きな心の支えになってくれました。本当に彼には感謝しています(浪人時代に限らずです!)。
夏期講習は予備校にお世話になりました。2人で予備校の近くのホテルに泊まって、1週間頑張りました!
夏期講習期間中ももちろん走ってました!


浪人の甲斐あって、今回は無事東京大学理科二類に合格(筆者も合格)!
合格後は3月から陸上部の練習に参加していました。ほんとに陸上好きなんですね!!
大学時代
初めての一人暮らし
待ちに待った東大での大学生活。上京に伴い一人暮らしを始めました。
料理は得意のようです!(でもまだ作ってもらったことないなぁ……。)
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あのミス東大と同じクラス!
東大は、入学手続き時に選択する第二外国語によってクラスが分けられます。近藤秀一は中国語を選択し、理科二類の16組になりました(筆者も同じ中国語選択)。
ドイツ語と迷ったみたいですが、実用性から中国語を選んだとのこと(果たして実用できているのでしょうか……?)。
クラスの友達によると、いつも楽しそうで人気者とのことです。
いつもにこにこしてるし本当に良い人
でもなんか抜けてるというか発言はちょいちょい面白い
シケタイやってるとき楽しそうだった笑大学のクラスの友達H
理科二類の16組には、2017ミス東大の松本有紗さんがいらっしゃいます。筆者もクラスが近かったため、2015年当時から桐谷美玲さん似の美人がいるという話は聞いていました!
趣味は釣り!
陸上漬けの毎日かと思えば、趣味として釣りをよくするようです。
駒場祭で女装!
大学1年の駒場祭(東大秋の学園祭)では、陸上部お店で女装しています!

好きなものは濃厚チョコブラウニー!
また最近知ったのですが、濃厚チョコブラウニーが好きみたいですね!
ちなみにチーズは苦手のようです。チーズの中でもスイーツ風になっているものは食べられるみたいです。
卒業に向けて学業もきちんとやります
東大生なので勉強も頑張らなければなりません。東大には進学振り分け制度というものがあります。これは簡単に言うと、成績の良い順に希望の学部学科に進むことが出来るというものです。
近藤秀一は農学部を志望していたものの、第一段階・第二段階では決まらずまさかの第三段階へ。多くの東大生は経験しないであろう面接審査を受けることに。
第三段階で無事工学部化学生命工学科に内定しました。
化学生命工学科(化生)は大変な学科として有名。毎日実験とレポートに追われる日々。日常的に徹夜する人も珍しくないとのこと。
本人曰く、もっと進路をしっかり考えておけばよかった……と。
そんな彼の卒論のテーマは「液晶分子の応用」です。
大変な中でも、彼は大学の勉強も陸上の練習ももちろん一人暮らしでの身の回りのことも、全てきちんとやっていました。陸上の結果だけが注目されがちですが、こういう表には出ない点も非常に尊敬に値すると思います。
陸上人生、箱根駅伝への道
彼にとっての大きな目標が箱根駅伝。言わずと知れたお正月のビッグイベントです。
箱根駅伝に出るためには、関東の大学に行くことが必須です。彼が東大を選んだ理由はここにあります。
とは言え、箱根駅伝は予選会から競争が激しく、東大チームとして出るのは難しい。そこで彼は、関東学生連合チームでの出走を狙っていました。
関東学生連合とは、箱根駅伝本選に出られない大学からの選抜チームです。詳しくはこちら
1年
初めての箱根駅伝予選会。力を出しきり、学生連合チームには選ばれるものの、11番目という順位でエントリー圏外でした。学生連合には2回まで選ばれるチャンスがあるので、来年での出走を信じてました。
2年
2度目の箱根駅伝予選会。学生連合チームで10番目に入り、ついにエントリー圏内に!
しかし、ここで悲劇が襲います。学生連合の監督がこれまでの方針を転換し、その後の10000m記録会も選考要件に加えてきました。その記録会で健闘するも、彼は結果を残すことが出来ませんでした。
僕もこの記録会は行きましたが、調子の上がりきらない彼の様子を見て胸騒ぎを覚えていました……。急に方針変えるなんて監督おかしいだろ!!
学生連合は2回までという制約のため、この時点で一度は夢を絶たれます。
この時点で彼はマラソンも目標に据え、直後の東京マラソンに出場します。
準エリート部門で出場した彼は、他の有力選手を押しのけて見事優勝!これを機に、彼の知名度は一気に上がりました。
3年
一度は諦めた箱根駅伝ですが、なんとルールが改定されました。2回までだった学生連合の選出条件が、「箱根駅伝への出走経験がない」に変わりました!
2回学生連合に選ばれているものの1度も走ったことのない彼はこの条件を満たすため、晴れて道が開けることとなりました!
そして3度目の箱根駅伝予選会。彼は自分の力を出しきり、見事学生連合の1番手に選出されます!1番手ということで、本人の希望する1区へのエントリーが濃厚となりました!

しかし、更なる悲劇が彼を襲います。なんと直前にインフルエンザにかかってしましました。
出走がかなり濃厚だと思われていただけに、本人はもちろん周りもかなりショックでした。正直、つくづく縁がないやつだと思ってましたね……。
4年
東大の最終学年。陸上部の主将として、部員を引っ張るのも大事な仕事です。
そして最後となる4度目の箱根駅伝予選会。筆者は初めて予選会の応援に行きました。
思うような調子ではなかったものの、彼はベストを尽くしました。

そして!学生連合ではエントリー圏内に入りました!
その後の10000m記録会も無難に……。
箱根駅伝では前回同様、1区での出走を希望。僕も大手町・品川・鶴見で彼の勇姿を捉えました!
(よりによって地元から一番遠いところを……と思ったのは内緒)
結果は悔しいものでしたが、この経験は彼をさらに強くしてくれると思います(僕なんかが偉そうに言えることじゃない)。
大学卒業後
大学卒業後は、東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻身体運動科学グループで運動生理学を学ぶそうです(名前長い……)。
更には青山学院大学の原晋監督がいるGMOアスリーツにも就職するとのことです。
GMOでの活動は週一でいいそうで、平日はほとんど大学院で研究する毎日になるそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
僕から見た近藤秀一を長々と紹介してきましたが、改めて彼のすごさを感じました。
本当に尊敬できるやつ、近藤秀一。これからも応援していきます!