僕が11インチiPad Proを使い始めて早くも2か月が経とうとしています。毎日欠かさず使っており、満足度は非常に高いです。
今回は、11インチiPad Proを約2か月使用してどう感じたか、そのレビューをお伝えします!
僕が購入したのは、iPad Pro 11インチ スペースグレイ 256GB Wi-Fi + Cellularです。
iPad Pro購入前はiPad Airを約5年間使っていたため、買い替えに伴ってどう感じたかを主にお伝えします。そのため、これまでのiPad Proでも出来たことも含まれています。
購入直後のレビューはこちら↓↓↓
ディスプレイが大きい
まずはやっぱりこれでしょう。9.7インチだったiPad Airと比較すると、11インチiPad Proは面積比で約26%大きいです(ディスプレイの縦横比が違うため、面積比は画面サイズの比の2乗にはなりません)。
今のところの僕の用途では、特に電子書籍やマンガの閲覧時にその恩恵が大きいですね。iPad Airでは、横画面にするとどうしても1ページあたりの表示が小さくなってしまうので、縦画面で読んでいたのですが、11インチiPad Proを使い始めてからは横画面表示を多用するようになりました。
ただ、ディスプレイの解像度が変わったことにより、今のところ対応が追いついていないアプリも多いです。11インチiPad Proの解像度に対応していないアプリの場合、ディスプレイの余白に黒い帯が出てきてしまい、折角の大画面を活かすことが出来ません。アプリ側の早急な対応を期待したいところです。


ディスプレイサイズを活かしきれていない
ディスプレイが大きくなったことでコンテンツの閲覧が非常に快適になったことは間違いないのですが、生活を変えるほどの変化とは言えないと思います。iPad Airの9.7インチの画面サイズでも、普段使いには十分に感じていたので、無印のiPadでも十分に楽しむことが出来るでしょう。さらに大きなディスプレイを求める方には12.9インチiPad Proがオススメです。
Split Viewは使える
ディスプレイの大型化という面では、こちらの影響の方が大きいと言えます。今やiPadでは当たり前となったSplit Viewですが、iPad Airでは出来ませんでした(Slide Overは出来る)。同時に2つのアプリをアクティブに操作することが出来るようになったことで、生産性が格段に上がりました。
僕の場合、MacBook Proと同じように、左画面で調べ物をしながら、右側でブログ記事を書く、といった使い方をしています。

実際に使い始めるまでは、iPad Proでブログ記事を書くにしてもメモ書き程度にしか使わないだろうと思っていました。普段の外出ではリュックサックを使っているため、MacBook Proを持ち歩いてもそれほど苦になってはいなかったのです(それでも約1.3kgあるため、長時間歩くとなるとキツかったのですが)。
iPad Proを購入してからは、いつでもどこでもMacBook Proに近い環境でブログの執筆が可能になりました。正直ここまで生産性が上がるとは思っておらず、かなり嬉しい誤算でした。
No ホームボタン、No ストレス
僕自身、昨年からiPhone XSを使っていたので、ホームボタンの無いiOSデバイスという意味では新鮮味はありませんでしたが、ホームボタンの無いiPad ProはiPhoneのさらに上をいく快適さでした。
iPhoneでも同様なのですが、ほぼ全てのジェスチャーがディスプレイで完結するというのは、iPhoneよりも大画面のiPad Proだからこそ恩恵も大きいと感じました。
ただ、iPhoneよりもジェスチャーの力加減が難しいと感じる時が稀にあります。ホーム画面に戻りたいのにDockが出て来てしまうということが数回ありました。2か月たった今でもたまにあるので、完璧に慣れるのは(不器用な僕にとっては)かなり難しいかもしれません。
Face IDは便利
iPhone XSでも非常に重宝しているFace IDですが、こちらもiPad Proでの便利さはiPhone XSよりもはるかに上でした。iPhoneとは違い、画面の向きに関わらず認証することが出来るため、使う向きの自由度の高いiPad Proでは非常に便利に感じています。iPhoneにも早く導入してほしいです。
一方、iPhoneと違いテーブル等において使うことも多いので、その場合はカメラを覗き込むように身を乗り出す必要があります。ただ、上下を逆にしてカメラが手前に来るように置くと、身を乗り出すことなくスムーズに認証することが出来ます。ホームボタンがなくなり、上下の区別がほぼ無くなったことで使える裏ワザです。
ただ、僕自身はiPad Airからの買い替えなので、iPadでのTouch IDを経験していません。もともとTouch IDを利用しており、即座にロック解除できることに慣れている人は、大きな変化は感じないかもしれません。
また、アプリの購入などの認証では電源ボタンをダブルクリックする必要があるのですが、これは地味に面倒です。操作自体はパスコード入力よりも減ったのですが、指の移動距離が長くなってしまい、やや億劫に感じています。
Apple Pencilは素晴らしい
描き心地は最高
僕にとっての初めてのiPad Proに伴って、Apple Pencilも初めて使い始めました。iPad Airでも静電式のスタイラスペンは使えたので、数百円の安価なものを使っていたのですが、Apple Pencilと比較すると月とスッポンです(値段もそうですが……)。
Apple Pencilの場合、ペン先がピッタリと追従し、遅延は全くと言っていいほど感じません。数百円のスタイラスペンでは遅延どころか反応してくれないことも多く、非常にストレスに感じていたのですが、Apple Pencilではむしろ気持ち良さを感じます。
ノートアプリとして、僕は「Metamoji Note」を使っているのですが、掌をディスプレイにつけた状態で書くことが出来るようになったことで、安定性が格段に上がりました。ただ、Metamoji Noteは新機能のダブルタップでツール切替には今のところ未対応なので、こちらも早期の対応を期待しています。
Metamoji Noteは、セールで無料だったときに使い始めたアプリなので、これを機に自分にとって最適なノートアプリを模索していきたいと思います。
また、今までは絵を描くこともなかったのですが、iPad Proを機に新たに始めてみたいです。良いApple製品を買うとそれに見合った使い方をしたくなるというのはよく言ったものです。
ツール切替は便利だが……
ダブルタップによるツール切替については、初代のApple Pencilを使っていなかったので比較は出来ませんが、無いよりはあったほうが良い機能だと思います。ただ、何度か使ってみたのですが、書いている途中で今使っているツールの状態がペンなのか消しゴムなのかが分からなくなってしまうことがありました。
インスタントメモも良いぞ
ロック画面でダブルタップすればすぐにメモが立ち上げるインスタントメモも地味に便利です。すぐにメモを取りたいときに、紙とペンを使うような手軽さですぐにメモを取り始めることが出来ます。
カバンに入れても外れない
僕の場合、持ち歩くときはApple PencilをiPad Proにつけたままカバンにしまっていますが、Apple Pencilがカバンの中でiPad Proから外れたことはありません。磁石が思っていたよりも強力で、それでいて使いたいときにはスムーズに取り外しができ、非常に重宝しています。
USB-Cには正負両方の側面が……
(正式にはUSB Type-Cのようですが、Apple公式サイトではUSB-Cと表記されているので、ここでもそう表記します)
今までLightningだった端子がUSB-Cになったことで、充電スピードが体感で2倍くらい速くなりました。さらに給電機能も備えているので、モバイルバッテリーとしての役割も果たすことが出来るようになりました。
僕自身、普段は家か大学というコンセントがある環境にいるので、基本的にモバイルバッテリーが必要になる場面はありませんが、緊急時にiPhoneに充電出来るというのは非常に心強いです。iPhone XSにしたことでバッテリーの持ちが良くなったこともあって、日常ではモバイルバッテリーを持ち運ばなくなりました。
一方、今まではiPhoneと同一のケーブルで済んでいましたが、USB-CになったことでiPhone用とiPad Pro用でケーブルを2本持ち歩く必要が出てきてしまい、その点はマイナスポイントです。アダプタはUSB-Cのもののみで済ませるために、iPhoneをUSB-C-Lightningケーブルで充電するようにしています。
とは言え、これはiPad ProがUSB-Cになったことより、iPhoneがまだLightningであることに対する不満になりますかね。MacBook ProもiPad Proと同じUSB-Cアダプタとケーブルで充電出来るので、その点は助かっていますが。
僕が使っているアダプタはこちら↓↓↓
アプリの切替・起動が爆速
これはハードとソフト2つの側面があると思います。まずホームボタンが無くなったことにより、iPhone Xシリーズ同様、ホームインジケーターを左右にスワイプすることで高速でアプリの切り替えが出来るようになりました。先ほどのSplit Viewと合わせて、マルチタスクの効率が大幅に上がりました。
また、CPUやメモリの影響でしょうか、アプリの起動もあっという間です。iPad Airでは純正アプリでさえ立ち上がるのに待つ感じがありましたが、iPad Proでは文字通り一瞬で立ち上がるように感じます。
スピーカーが最高
iPad Airでは下部に2つしかついていなかったスピーカーですが、iPad Proでは上下2箇所ずつの計4箇所にスピーカーが搭載されました。
iPad Airでは、特に横画面にして使うと片側からだけしか音が聞こえないため迫力に不満がありましたが、左右から聞こえるiPad Proはかなり迫力のあるサウンドを楽しめるようになりました。
動画を観るのもゲームをするのも、非常に快適にすることが出来ています。
イヤホンジャックは欲しかった……
イヤホンジャックが非搭載になったことにより、アダプタを介さないと有線イヤホンを使えなくなりました。気軽に有線イヤホンを使えないのは不便です。
AirPodsを買えば良いことは分かっており、ずっと欲しいと思っているのですが、前々から新型が出るかもと噂されており、なかなか購入に踏み切れないという状況です……。今年2019年にAirPodsの新型が出ることが予想されているので、発売されたら即買いです!
処理能力は高いらしいけど……
iPad Proは処理能力が非常に高いです。Appleによると、昨年発売されたラップトップの92%よりも高速とのことです。しかし、まだその性能を活かしきれていないというのが現状です。僕の使い方では重い作業をあまりしないというのもありますが、iOSである以上対応したアプリが少ないというのも大きな理由の一つです。
今年2019年には、AdobeがiPad用のフルアプリを出すということで、iPad Proだけでどこまで出来るようになるのか、非常に注目しています。
買って良かったか?
結論から言うと、買って良かったと思います。
ディスプレイは大きいし、Apple PencilもFace IDも使いやすいし、処理速度は速いし……。
ディスプレイサイズやカラー、ストレージといったモデルの選択肢にも満足しています。iPhoneはゴールド、MacBook Proはシルバーで、iPad Proはスペースグレイなので、全て違う色という現状です(笑)。
ディスプレイサイズに関しては、もちろん大きなディスプレイが欲しくなるときもあるのですが、僕のようにほぼ毎日持ち歩いて使う人には12.9インチのディスプレイは大きすぎるのではないかと思います。
家には27インチのUSB-C対応の4Kディスプレイがあるので、大画面にしたいときはこれに接続して使っています。
僕がめちゃくちゃ重宝しているディスプレイはこちら↓↓↓
とは言え、ここに書いてきたことは今までのiPad Proでも出来たことも多いです。さらに僕の場合、まだまだiPad Proの高い性能を活かしきれておらず、手に余っているというのが現状ですかね……。
本当はその高い性能を活かして色々なゲームもやってみたいのですが、何分時間がなかなか取れなくて(汗)
とはいえ、先日Today at AppleのHour of Codeで、Playgroundを学んできました。こちらについても後日記事にしたいと思います。
他の人にオススメするなら、現状は無印のiPad 2018です。iPad Proは価格が高い上に、(僕も含めた)多くの方にとってはオーバースペックだと思います。iPad Proが良い!という明確な目的があるなら満足できると思うので、そういう方には非常に満足できるデバイスだと思います!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
昨年の僕の誕生日に発売されたiPad Pro。それ以来、毎日iPad Proに感動しています。iPhone XSに替えた時の感動より大きいと思います。
最近は外付けのBluetoothキーボードが欲しいと思っています。Mac等との連携も考えて、Apple純正のMagic Keyboardが欲しいです。値段は高いですが、Apple純正ということで信頼と親近感を持てるので、良いタイミングで買いたいと思います。
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